会計士の気まぐれ日記

ビジネスに関する有益な情報をお届けします。たまにただ思ったことや感じたことを書きます。

成功したければ悪者になれ?

ひょんなことでとある本を読みました。


http://www.amazon.co.jp/非常識な成功法則【新装版】-神田昌典/dp/4894514656/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1452655291&sr=8-1&keywords=非常識な

 

読んだ本とは、神田昌典さんの、非常識な成功法則」というものです。

 

 

僕は、数年前からある方に影響されて自己啓発というものに普通の人より関心があります。

なかでもいろんな人におすすめしているのが、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」と、スティーブン・コヴィーの「7つの習慣」です。

そんな僕が、久しぶりに自己啓発本で本当に目からうろこという経験をし、そうさせてくれたのが上記の「非常識な成功法則」です。

 

 

この本のすごいところは、下記の2点

 

・モラルなどにとらわれず、普通の本には書いてないようなえぐい(いい意味)視点から成功するためのメソッドを導いている

・いろんな自己啓発書で書かれていそうな習慣化すべきことを、誰もが納得できる裏付けと一緒に紹介している

 

 

追って説明します。

 

 

人間は大きく以下の4つのカテゴリに分けることができるそうです。

 

  1. 金持ちで心も豊かな人
  2. 金持ちだけど、心は悪の成金
  3. 金はないけど心が豊かな宗教家
  4. 金もないし心も豊かでない凡人

 

 

もちろん、本当に心から悪で染まっている人を除いて、多くの人は1番のような人間を目指すわけですよね。

しかし、どうも凡人がストレートに1番の人間になることは難しい。

そこで、神田さんは

 

「まず悪者になる。自分のなかにある悪の心を活用してでもいいから、金を稼ぐ。例えば、自分のことをばかにしてくる奴がいて、そういうやつをギャフンと言わせたいから金持ちになってやるといった具合に。悪から滲み出てくるパワーはすごい。だから、まず稼ぐためにその力を利用する。ただし、長い期間悪者になってはいけないから、悪の力を利用したなら手っ取り早く金を稼ぐ。そして、自分の望む金を手に入れたら、次は必死に心を磨く。」

 

と言っています。心も財力も未熟な凡人がいきなり1番のような人間になること難しく、上記の段階を踏むことが結局は近道になるということだそう。

簡単に言ったら、心を磨こうとするのは稼いだ後でいいということですね。

 

 

また、多くの自己啓発書には、「夢リスト、やりたいことリストを書きなさい」といったことが書かれていますが、本書では

 

 

「やりたいことを見つけたければ、まずやりたくないことを探せ」

 

 

と言われています。

やりたくないリストを先に作れって言ってるんですね。

 

 

『常識的な成功法則の本では、「やりたいことを明確にしなさい」というアプローチをとる。ところが、やりたいことは、自分では自覚していなかったり、世間体に影響されてしまっていることが多い。 

 

 例えば、ある会社の社長が「上場する」という目標を社内で掲げたとする。ところが、売り上げを増やすために、取引先を拡大する。すると、嫌な客も増える。さらに組織が大きくなってくると、部下との衝突がある。会社が思うように動かなくなる。そうするうちに、嫌になっちゃうんだよ。「やっぱり上場なんてするもんなじゃない。このままでいいかな」とね。

 

 ところが、社長同士の集まりに行くと、売り上げの規模に応じて「あの会社は偉い」とちやほやされる。セミナーに行くと、上場した会社の話を、さもすごそうに聞かされる。そこで「俺もやるからには、規模をでかくしよう」と思う。

 

 要するに、会社を小さくしようと思ったり、大きくしようと思ったり、あっちへこっちへ振り子のように揺れ続ける。そうしているうちに簡単に10年、20年過ぎてしまう。こんなことが本当に多い。

 

 やりたくないことを明確化することによって、本当にやりたいことが見つかる。それは、あなたの潜在的に思っている願望を引き出してくれる。世間体、家族からの期待、友人・知人の常識。そんな手垢のついた「やりたいこと」ではなく、あなたの心が求める、本当の「やりたいこと」に光をあてる。』

 

 

こんな感じで、ちょっと普通の自己啓発本とは違った視点で成功するための秘訣が書かれています。まず悪者になれとか、やりたくないこと探せとかはあまり見かけない手法で、そんな方法があったのかと驚きを与えてくれます。

 

 

 

つぎに、この本のすごいところは、単に「成功したければこれをしなさい」って書くんじゃなくて「成功したければこれをしなさい。なぜなら、こうこうこういう理論的裏付けがちゃんとあるからです」といった具合で成功法則を説明している点です。

 

 

例えば、目標や夢は紙に書くべきだということは、多くの自己啓発書で見かけることがあります。

でも、本当に紙に書いただけで叶うの?とか、なんで紙に書いたら叶うの?とかそういう疑問が浮かんでくるがためにそういうのを実行に移すことができずにいる人って結構いると思います。

 

 

でも、本書ではなぜ紙に書いたことが実現しやすいのかってことを説明してくれています。

 

 

紙に書いてそれを朝起きてからと夜寝る前のぼーっとした時間に眺める。

この時間帯はぼーっとしてて顕在意識が薄れているから、潜在意識に自分のなりたい像をインプットすることが簡単になる。

で、それをすると無意識に自分の行動とか意識が、その自分の目標を達成するために必要な方向に自然と向かってくれるようになるから、目標が達成されやすくなるといった具合に。。

 

 

本書を読んだおかげで自分も自己催眠で潜在意識に自分の目標をインプットすることの大切さ、強力さがちょっとわかったような気がします。

成功者になりたければ成功者の真似をするのが一番の近道なので、そう思ってる人はまず本書で書かれていることを実践してみてはどうでしょう。

 

 

 

 

とにかく、平凡な自分を変えたいと思っている方は絶対読むべきなので、ぜひご一読を!!