会計士の気まぐれ日記

ビジネスに関する有益な情報をお届けします。たまにただ思ったことや感じたことを書きます。

人前で話す技術

最近、ちょくちょく人前で話す機会があります。そこで思ったのが、聞いている人に「素晴らしいスピーチだった」と言ってもらえる、思ってもらえるようになるためにはどうすればいいのかということ。

 

スティーブ・ジョブズスタンフォードでのスピーチ

キング牧師のスピーチ

ケネディ大統領のスピーチ

・セヴァン・スズキのリオの伝説のスピーチ

 

 

伝説的とも言えるこれらのスピーチは、これまで何千万人、何億人もの人々の心に感動を与えました。そして、その感動は動画でも味わうことができます。キング牧師のスピーチなんか、YouTubeを見るだけでも涙腺ゆるんできてしまう程です。

ここまで素晴らしいスピーチをできるかどうかは置いといて、少なくとも聴衆に退屈な思いをさせないようなスピーチをする秘訣を考えていきたいと思います。

 

 

①緊張はやっぱりNG

人前で喋ると、どうしてもアガってしまうという人もいるかもしれません。適度な緊張は必要だから心配いらないという意見もありますが、個人的には緊張をしたままでは感動的なスピーチはできないと考えています。

人は、自信のオーラをまとっている人に魅かれる傾向があります。女性の皆さんも、自信なさそうでなよなよした男がナンパしてきても、よっぽどイケメンでない限り気持ち悪いと思うだけですよね。そして、緊張というものは驚く程伝わります。おそらく皆さんも、「あ、こいつ今緊張してるな」って思った経験があるでしょう。

 

 

そして、緊張している状態では自信のオーラをまとうことはできません。したがって、人前で話すときに緊張してしまう人は、やっぱり聴衆を感動させるという面では不利だと言えます。

そのため、まず緊張しない方法を身につけることは重要です。ネット上「人前で緊張しなくなる方法」と調べると、めちゃくちゃ色々でてきます。個人的に、緊張を和らげる方法は、とにかく自分が正しいと思い込むことです。

 

 

緊張してしまう原因って、そのほとんどが

 

「この発表でアホと思われたらどうしよう・・・」

「緊張してると思われたらどうしよう・・・」

 

とかの恐怖心から出てきます。そこで、その恐怖心を逆手にとる、つまり、「自分の喋ることが絶対的に正しいから、この発表で自分をアホだと思う奴がアホだ」くらいに思い込むのです。たとえ相手が上司とかの自分より明らかに知識がある人であろうと。なかなか極端ですが、少なくともスピーチをしている間はそう思い込む。仮にそれで自分の意見が間違っていても、指摘してくれたときに「あ、ごめんなさい、理解不足でした。いやーさすが〇〇さんですね」くらい言えれば、相手も気持ちいいから意外とマイナスの印象は与えないと思います。

だから、とにかく緊張→快感に変えていく。そしたら自信のオーラが自分にまとってきて、より魅力的なスピーチに思われやすくなるでしょう。

 

 

②適度なボディランゲージ

ボディランゲージのパワーは思っているよりすごいと思います。そして、このボディランゲージは必ずしも体をダイナミックに使う必要はありません。例えば、座りながら話すのであれば、マイクを片手に、余った片手を少し動かすだけでも効果は大きいです。

 

 

普段から喋っているときも、聞き入ってしまう人の仕草を思い返すとみんな手を動かしているのです。なんでこういうボディランゲージに引き込まれるか考えてみたのですが、おそらく話し手の必死さが伝わるからです。例えば、

 

「昨日の朝飯は何を食べた?」と聞かれて、

「昨日はシリアルだけ食べたよ。」という話を、身振り手振り使って話し出す人なんていないですよね。無意識のうちに、割とどうでもいい話をするときにはボディランゲージを使わないようになっていると思います。

 

逆に、

「将来どんな野望があるの?」と聞かれて、

「将来は世界でも指折りの成功者になって、その後お世話になった人、困っている人の手助けをするねん!!」っていう野望をボディランゲージを伴わずに真顔で話す人もあんまりいないと思います。

 

なので、普段喋るときから、伝えたい話をするときは少し体を動かす。そしたら、スピーチのときもその癖がついているので、有利に働くようになると思います。

 

 

 

③聴衆の目を見る

これ、個人的に一番大事やと思っています。相手の目を見るということ。目が合った人と数秒間会話をするような感じ。目線っていうのは、ボディランゲージよりも話し手の必死さが伝わります。

たまに、上を見たりしながら話す人がいます。いくらこういう人が何かを伝えようとしたって、絶対に伝わらないと思います。なぜなら、聴衆が語りかけられていると感じられないからです。

 

ただ、目を見ると言っても、ずーっとぎらぎらした目で見る必要はありません。事実、スティーブジョブズスタンフォード大学の卒業式でのスピーチも、結構原稿見ながら喋っています。ここで重要なのは、たまに聴衆を見るだけでもだいぶ違うということです。少し目を向けるだけで、何かを訴えかけたい気持ちが全面的に伝わってくれるのです。

目を見るだけって割と誰にでも簡単に実践できることなので、スピーチのときは是非試してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

まとめると、スピーチとかで感動を与えるのは、もちろん訴えかける内容も大事ですが、話し手の自信のオーラや話すときの姿勢の方がもっと大事ということです。

皆さんも、自分が心から尊敬している人を思い出してください。その人が話していた内容を事細かに覚えていますか??意外と覚えていないと思います。でも、その人が話していたときに感じた感動っていうのは、多分鮮明に覚えているでしょう。

 

話の天才である島田紳助も、「素晴らしい思い出っていうのは頭で記憶してるんちゃうねん、心で記憶すんねん」と。

相手の心に響かす上手さと、人前で話す上手さと比例してくるということですね。