会計士の気まぐれ日記

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これからは個人の時代

最近、27歳なのにすでに年収1億円近く稼いでいる方と知り合う機会がありました。

この年齢でここまで稼いでいる人は、多分日本の人口でも0.01%くらいじゃないでしょうか(この数字は適当です)。

その方とお話しをしているなかで強烈に思ったことは

 

・人生、知らないと損することがたくさんある

・これからは、個人の時代である

 

ということです。

お金持ちの人たちは税金に関する知識が半端じゃありません。それも、自分の納税額をいかに合法的に減らすことができるかという、完全に実用的な税法の知識です。

記帳代行ばかりやっている税理士が、全然節税の知識を持っていなかったりすることも結構あるそうなのですが、実際にお金持ちの人がやってる節税術を聞いたり勉強したりしていると、本当に世の中知らないことで損していることっていっぱいあるなと思いました。

 

 

 

ごくごく庶民的なケースで考えれば、例えば、サラリーマンをやってたら勤務先の会社が給与所得を源泉徴収して納付までしてくれるから自分が確定申告をする必要がなくて、ついついて自分で節税をするっている思考に至らなかったりします。

でも、よく見渡してみれば、サラリーマンでも所得を減らして、年末調整で還付をもらう方法も実は結構あったりするものです。

もちろん合法に節税するための工夫やテクニックは必要ですが、普段の支出を事業所得に紐づけてうまく赤字にして給与所得と損益通算したり、不動産所得で収支はプラスにしながらも、減価償却で赤字にしたりとか色々ありそうです。

 

 

こういう庶民的な節税術以外にも、お金持ちの人は自分の資産を守るために本当に勉強をたくさんしています。そして多く残した資産でさらに投資をして、どんどん自分の富を膨らませていってるのです。そういうのを聞いてると、人生知らないことで損していることってめっちゃ多いなと思うのです。

スマホゲームとかに耽ってる時間があるのなら、その時間を少しでも、人生をうまく生きるための知恵を学ぶ時間とか、情報を発信する時間に変えるだけで将来の豊かさは大きく変わってくるということです。

 

 

 

そして今は、名だたる大企業でさえも一気にどん底に落ちることが全くおかしくない時代。海外の企業に吸収合併されて、自分の給料が大きく変えられたり、リストラされたりすることがいつ起きたっておかしくありません。

そしてそういうときに個人でも活躍する知恵がないと、今後は非常にリスクが高くなると思います。よく言われる、大企業にいれば安泰なんていう時代は終わっているってやつですね。

一方、こういうときにセカンドビジネスを持っていたらどうでしょうか。リストラされたとしても複数ある収入源のうちの1つが途絶えるだけなので生活に大きな支障を来さずに済むかもしれないし、むしろ副業にかける時間が増えてより収入が増えるチャンスもあります。

また、個人事業主になったり法人を設立・運営することで、給与所得者とは比較にならない税金面でのメリットも享受することができます。

 

 

そのため、例えばサラリーマンで時間とお金の余裕があるのであれば、副業として何かのビジネスを始めてみるべきなのかなと思います。株でも仮想通貨取引でもYouTuberでもブロガーでも転売ビジネスでもなんでもよくて、個人で何か活躍できる分野のビジネスに手を出してみる(もちろん、勤め先が副業NGの可能性もありますが)のがいいかと思います。

とにかく、個人の力を磨くためには自分が主体的に動くためのフィールド作りをすることが重要です。主体的に動くことによって、情報をとりにいく姿勢も俄然変わってくるし、吸収力とか成長スピードも全然変わってくるはずです。組織にぶらさがって受動的にしか動いていない人は、これからの時代は本当に無価値となってしまいます。

 

 

 

自分もまだまだ組織にぶらさがっているだけの甘ちゃんですが、やっぱりこういう方と会って話を聞くことで、いかに自分が知識・知恵不足であるかを痛感させられますね。ただ、そういうのを痛感できる機会があることはラッキーです。

普段仕事で忙しくしていると、こうやって個人のスキルを高めるためにはどうしたらいいかとかも考える暇もなくなってしまいますしね。人間怠け者だから、どうしても楽な方向に流されやすいものですし。

とにかく、いろんな人の話を聞いていろんな本を読むことで知識・知恵を得て、個人でもバリバリ活躍できるような人間になりたいと思います。

 

 

 

参考までに、与沢翼さんが個人のスキルの重要性についてめちゃくちゃ丁寧に解説してくれている動画があるので、こちらも是非ご覧ください。

インターネットディバイド - YouTube

 

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました!!

監査業界の先行き

今日の日経新聞で、日本における監査の品質が問われる記事がピックアップされていました。

 

www.nikkei.com

また、下記の記事では、監査法人トーマツに勤務している人が予備校テキストを印刷して周りの同僚に配っていたということも取り上げられています。

 

outsiders-report.com

 

 

 

実は私、8月末日付で監査法人を退職しており、現職で監査業務をやっているわけではないのですが、やっぱり監査業界の話題に関しては色々と思うことがあるので、今日は監査業界が今後どのようになるのか、そしてどのように変わっていくべきなのかについて自分が思っていることを書いてみようと思います。

 

 

まず、知っている方も多いかとは思いますが、監査業界は今かなり人不足の状態になっています。その経緯を超簡単に説明すると、

 

1. 2008年頃に日本で内部統制監査が導入されることになった段階で、業務量が増えることが予測されたことから、公認会計士試験を管轄している公認会計士・監査審査会金融庁に属する)が、大量の試験合格者を出すことに

 

2. 当初想定していたよりも業務量が多いわけではなく、監査法人は採用人数を試験合格者の増加にあわせて増員しなかった

 

3. 大量の試験合格者が就職難となった

 

4. 頑張って試験に合格しても、食っていけるかわからないことから公認会計士を目指す人が激減

 

5. 一方、会計不祥事が生じることに新たなルール作りがされていき、作業量は膨大になった。

 

 

こんな感じで、目指す人が減っているのに業務量が増えるばかりということが起きているために、深刻な人員不足が生じているのです。

しかし最近、この状況に加え、労基署による労働時間の規制という事実も加わるようになりました。監査法人長時間労働を規制するために、労基署が本格的に動いているのです。

 

監査法人で勤務している人は、四半期ごとに決算が来る上に、内部統制監査とか監査計画の策定とかで案外年がら年中忙しかったりします。

もちろん、年中夜中1時や2時まで勤務したりとかは稀ですが、やっぱりやることが多いから残業時間がどうしても普通の業界より多くなってしまいます。

(まあ、残業すればするほど給料はよくなるし、逆に残業代が全く無いと、住宅手当等がほとんどない監査法人の給料はそこまで旨味のあるものではなくなってくるのも事実であるため、残業ありきで仕事をしている人も結構いると思いますが。。)

 

 

 

ただ、今まで削減されることはほとんどなくとも、積み上がりは続けてきたルールをそのままにした状態でこういう規制を入れられたらどうなるでしょうか?

一人当たりの労働時間を長くすることができなくなるのであれば、労働人数を増やすしかありませんよね。大量の仕事を、より多くの人数で取り組むことで、残業時間を減らすしか術はなくなってきます。

実際、監査現場は本当に人を採用しないと仕事がまわらず、法人全体が危機的状況にあるっていうほど、人員が不足しているっていうわけではありません。しかし今、各法人中途採用をものすごく積極的に行なっており、USCPA保持者であれば日本の公認会計士試験に合格していなくても、採用できるようになっていたりもします。

 

 

これは恐らく、本当に人が足りないから人員数を増やそうとしているっていうよりかは、残業時間を削減するために単純な人員数を増やそうとしている部分が大きいのではないかと推察しています。

 

 

ただ、個人的にはこの動きは危ないと思っています。

 

 

監査の品質が騒がれている原因は、間違いなく監査をする側の能力の問題です。

そんな中でとにかく労働者を増やすために人を採用しまくってしまうと、言葉を選ばずに言うと仕事に対する意欲・能力が十分じゃない人も法人に入ってしまいます。

組織内の下層部でそういう人が増えたとしても、一時的には法人内に問題は起きません。なぜなら、スタッフ(監査法人内での一番下のランク)が任される仕事は比較的会計や監査のスキルがそこまでなくてもできてしまうものが多く、また、重い責任を負うことになる機会も少ないからです。

 

 

問題は、そういう人がチームのインチャージ(現場責任者)やマネジャーになったときです。

実際、インチャージやマネジャーレベルの人が監査クライアントの担当者の人と最も密にコミュニケーションをとることになるので、監査法人側に対する評価はこの人たちのパフォーマンスで大きく変わることになります。

どれだけスタッフがパフォーマンスの高い仕事をしたとしても、インチャージやマネジャーのパフォーマンスが低いとクライアントからの信頼を得ることも難しくなります。

 

 

また、不正や誤謬(会計処理の間違い)とかを見つけたりすることも難しくなるので、社会全体からの信頼を失ってしまう危険もあります。

 

 

 

つまり、人の質がものをいう組織が、試験合格者をほぼ全員採用したり、資格要件さえ満たしていればどんどん中途採用をするっていう仕組みは、根本から間違えていると思うんですよね。

そんな状態で、監査報告書の記載内容を拡充するとか、監査法人の交代を強制するとかいった対応策が検討されてるけど、そうじゃないやろと。

 

 

 

まずやるべきなのは、積み上げ過ぎてしまったルールを削減すること。

そして、矢継ぎ早に人を採用するのをやめ、入社希望者の経験やスキル・人格等も見極めた上で採用することで採用基準を厳格化すること。

 

 

これをやってしまうとまた合格者の就職難とかの問題が揶揄されるかもしれませんが、個人的にはそれがむしろ本来あるべき姿だと思っています。

売り手市場のときに採用してもらった自分が言っても説得力に欠けるのは百も承知ですが、試験に合格すれば安泰とかいうぬるい考えを持った人をどれだけ採用したとしても、監査の品質が向上するはずがないからです。

 

 

こんなこと言うと業界の人たちから嫌われてしまいそうですが、どうか小手先の対応策じゃなく、抜本的に制度を変えていってほしいと思っている次第です。

 

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

仮想通貨バブルの終わり

今日の朝から昼過ぎにかけて、あれよあれよとBitcoinの価格が下がりましたね。

3日前に56万円台をつけてから、本日は45万円ほどまで下がりました。現時点では少しだけ持ち直しつつありますが、たったの3日間で20%近くも下落したのです。

 

 

これ、高値で買った人は3日間で資産が15%〜20%くらい減少したことを意味します。一般的にトレードの世界では、投入資金の30%を失うと元に戻るのはかなり大変になると言われています。投入する資金の規模が小さければ小さいほど、失ったものを取り戻すだけで大変な苦労を要することとなるのです。ただ、「どうせまた上がるから、爆吹きするまで持ち続ける」という考えで下がっても切っていない人がほとんどだと推測します。

 

 

Bitcoinのようなトレード市場参加者の多くは、トレードの経験がそこまで長くはないいわば初心者でしょう。おそらく、相場の鉄則である「損切り」という言葉の意味を真に理解することなく、ただ「暴騰してきた」という事実だけを見て、自分の資産が何倍にもなることを夢見ながら買っている人がかなりいるはずです。

こういう人が市場にたくさんいるようなときほど、暴落しやすい状況はないと言えます。以下で簡単にその理由を説明します。

 

 

①ファンダメンタルの不安定

本日価格が下がった大きな原因のひとつに、中国がICOを全面規制したことが存在します。ICOとはInitial Coin Offeringのことで、ざっくり言ってしまえば、株式上場と同様に、新しい仮想通貨を発行して投資家から資金調達を行うことを指します。これが、中国当局が規制したため、仮想通貨全体の投げ売り合戦がBitcoinにも波及したということです。金融大国アメリカにおいても、現在ICOを実施する際はSECに登録しなければならないこととなっています。

 

 

このように、仮想通貨全体にファンダメンタルの悪材料が突然出るリスクが孕んでいるのです。まあ、そんなこと言い出したら株式会社だって倒産のリスクがあるんだから同じじゃないかとなる気持ちは分かりますが、通貨はこういった悪材料がいつ突然出てくるか分からないのです。つまり、ファンダメンタルがかなり不安定だということ。いくら中央集権を要しないブロックチェーン技術による通貨であったとしても、取引自体が国に規制されてしまえば、投資家は何もできないのです。

 

 

 

②価値の尺度が分からない、もしくは存在しない

株式や商品、通貨は、基本的に価値の尺度が存在します。例えば、株式でいえばやはり業績や財政状態、市場認知度や業界でのシェア等、価値を測る尺度がたくさんあります。そういった側面を考慮して将来性があると判断する人が一定数いるからこそ、価値が上がっていくし、ブームが過ぎて商品が全く売れなくなってしまった等、投資家の思うようなパフォーマンスとならなかった場合には価値が下がるようになっています。

 

 

通貨だって一見価値の尺度があまりないのではないかと思ってしまいそうですが、国の金利とか物価とかいろんな要素が複雑に絡み合って、価値が決まっています。

 

 

 

しかし、Bitcoinをはじめとした仮想通貨はどうでしょうか?

仮想通貨に投資を行う人は、基本的に仮想通貨自体が発揮する機能や利便さ等に価値を感じて投資しているわけではなく、ただ「将来上がるだろうから」という理由だけで買っているのがほとんどだと推測します。

つまり、仮想通貨そのものの価値の尺度が分からない、ないしは存在しないのです。

 

 

 

これが何を意味するか。暴騰の理由が、ただただ人々の狂気にしかすぎないということです。

これまで、世界では幾度となく市場の大暴落がありました。チャイナショックやリーマンショックバブル崩壊ブラックマンデーが有名な暴落事件ですね。暴落って何が引き起こすかっていうと、

 

何か悪材料がでる

売られる or 既に持ってる人が利益確定する

価格下がる

今のうちに利益確定しないとやばいと思って、もっと売られる

また価格下がる

含み損に耐えきれず、保有者は損切り

もっと価格下がる

損切り and ロスカット祭り

暴落

 

 

っていう構図です。誰がなんと言おうと、所詮そういうもんなんです市場は。人の心理でしか動いていない。

歴史は繰り返すってよく言いますが、こういった投資の世界ではまさにその言葉がぴったりのような気がします。

 

 

そして私は、この仮想通貨は暴騰するよりも暴落する可能性が高いと思ってます。ファンダメンタルが不安定だから突然悪材料が出る可能性があるし、価値の尺度が分かりにくいと、暴落したときにまたみんなが安値を探して買い漁るといったことが起きにくく、また、仮想通貨に対して新規参入者が増えることはあまり考えられないからです。仮に無知の新規参入者が増えて価格が釣り上げられても、それがますます暴落の下げ幅を増大させることとなります。

 

 

 

そもそも今の価格が適正価格なのかどうかも分からないのに、特に根拠もなしに「何倍にもなるはず」と期待して自分の大切な資産の何割も投資するのは、少し投資に必要な考察する時間を放棄してしまってるような感じがしてどうなんやろうとも思いますね。まあ、儲かったらそんなことどうでもいいんですけど、投資ないしはトレードの世界ってそゆな甘くないと思います。

みんながいいと思い出したときは、もう遅いんですよ。儲けられるのは、誰もあまり知らない時に買ってた人。今はもう少し知られ過ぎている段階にさしかかってるような気がします。

 

 

 

とはいえ、余剰資金の一部をこういう仮想通貨に変えておくのは別に否定的じゃないです。何倍にもなる可能性だってないことはないわけですし、爆発的に大儲けできるのはそれだけでかいリスクを受け入れることができた人であることは事実なので。

ただ、そこまで金持ちでもないのに何十万何百万とかかけて買って、下がったときに何年も塩漬けにするのは絶対反対ですね。上がったらいいけど、一度暴落したらまたここまで戻ってくる保証もないのに何年も待ち続けるのは、その分他のいい投資機会も放棄することになりますし。僕はもっと違った形で儲けていきたいなと思っています。

まあこれでもし暴騰が続くようであれば、自分の読みの甘さに少しだけ悔やみながら、買った人に賛辞を送りたいと思います。笑

 

 

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました!