刃を研ぐということ
もうすぐ8月も終わりますね。
自分は今24歳なんですが、誕生日が11月なのであとちょっとで25歳になります。20代の折り返し地点です。
思えば、公認会計士試験に合格したのが20歳。
気づけばもうすぐ20代も折り返し地点というところまできていると考えたら、こうやってあっという間におっさんになって、じいちゃんになって、この世を去って行くんだなぁとか考えさせられます。
じゃあ、この5年間で自分は何を得られたんやろう?
ふと、そんなことを考えました。
監査ってのがどのように行われるのかがわかった
財務DDやM&Aがどういうものなのかも、なんとなく分かってきた
英語を話せるようになった
15か国くらい旅することができた
お金をもらって文章を書けるようにもなった
うん、まあなんかこうやって改めて書き出してみると、少しは成長できてるんかな?とか思ったりします。(まあ、あくまでミジンコレベルの20歳のときと比べてですが。)
でも、多分この前も書いたかもしれないけど、やっぱり年重ねるにつれて周りの同世代とか少し上の先輩で成功を収める人がちょこちょこでてくるわけですね。
やっぱりそういう人とかを見ていると、「すげぇなぁ!俺も早くなんかせな!!」とか思っちゃいそうになるわけですよ。
つまり、焦りそうになる。
でも何回も言うてるけど、ここで焦ってブレたら絶対ダメなんですよね、やっぱり。
もしかしたら聞いたことがある方もいるかもしれませんが、こんな話があります。
"ある木こりが、がんばって木を切っている。
通りがかった旅人がその様子を眺めていたが、斧を振るう勢いのわりに、なかなか木が切れていない。
見ると木こりの使っている斧がこぼれしているようなので、旅人は言った。
「斧を研いだほうがいいのでは?」
すると、木こりは言った。
「わかっちゃいるんだけどね、木を切るのに忙しくて、それどころじゃないよ"
いやー。
この話、ほんと核心ついたいい話だと思います。
焦って何かやろうと頑張っても、全然成果がでない。だから、焦らず刃を研ぐことが重要になる。結果的に、頑張って切ろうとするよりも早く木が切れるようになる。
人生でも同じことが言えて、周りに気が散って集中して刃を研ぐことができなかったりすると、「努力してるつもりなのに全然成果でねえ、、なんでやぁぁぁ!」ってことになっちゃうと思うんですね。
だから、若いうちはとにかく刃を研いで、めちゃくちゃ強い武器を作ることが大事やと思うんですよ。
ほんでそうやって30代や40代になったときにそんなめちゃくちゃ強い武器を持ってたら、自分のやりたいこととかチャレンジしたいことで思う存分にチカラを発揮できると思うんです。
自由に好きなことで生きる力を身につけるために、20代は多少体力的にキツいこととかあっても刃を研ぐことをやめたらアカンなぁと。
僕の師匠(勝手に呼ばせてもらっています)が、僕が社会人になるときに口酸っぱく言ってくださったことがあります。それが
「ええか、社会に出たら痛感すると思うけど、隣の芝ってのは本当に青く見える。自分でもびっくりするほどに。でもな、それでブレたら絶対にあかん。頑張るのは大事やけど、生き急いだらあかんぞ。」
ということ。
今は当時よりも、この言葉の重みがわかるような気がします。
20代も後半に差しかかろうとしてるけど、後半も引き続き刃を研ぐことに集中していくでぇぇ!なんてことを思った金曜の夜でした。