会計士の気まぐれ日記

ビジネスに関する有益な情報をお届けします。たまにただ思ったことや感じたことを書きます。

学歴は人生を左右するか

僕は就職活動というものをまともにしたことがないのですが、周りの友達とかの声を聞いていると、やっぱり学歴の良し悪しで就職活動の結果が大きく左右されるという意見が多いです。結構、世の中には

「自分が東大とか早慶出身ならなー」

とか思っている一般大学出身の人が多いかもしれません。そこで気になったのが、学歴が人生をどの程度左右するのかということ。今日はそれをちょっと考えてみたいと思います。

 

 

・就活では高学歴の方が有利

これはもう正直言わずもがなですよね。同じ経歴を持った東大生と無名大学生が一緒にES持ってきたら、東大生の方が次の面接に進むに決まっています。無名大学生の方が、大規模な学生団体を作り上げたとか、学生ベンチャーを立ち上げて一度成功させたとかの特殊な経歴を持っていない限り、なかなか厳しい部分があります。というか、ハイスペックな大学へ行っている時点でそこに入るための努力というものが素晴らしい経歴になるので。

学歴格差がなくなってきたとはいえ、日本の平均年収をはるかに上回る優良企業には高学歴な人間が多いのが現実です。そのため、特に何も実績も残さずに無名大学を卒業した人が給料の良い企業に行きたいというのは、銃声が飛び交う戦場に木の棒を持って突入しようとするのに等しいのです。

 

 

・学歴以外の実績が大事

人間の知能というのは、一部の天才を除いてそこまで差があるわけではありません。下の図はIQの分布図ですが、ええ感じに正規分布を描いてますよね。大半の人は地頭に差がないということです。

 

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つまり、ある程度優秀な大学へ行っていない人は、受験時にそこまで努力をしていないと考えられます。逆に、別に地頭がいいわけじゃないのに高学歴を積んでいる人は、間違いなく血の滲むような努力をしたような人。ということは、大学へ入学した時点で両者のスペックには大きな差があって当然なのです。

 

 

ただ、大学は4年間もあります。この期間を使って十分巻き返すことは可能です。優秀な大学へ行っても、ちゃらんぽらんな生活を送っているだけの人間だって大勢います。授業サボってたまにサークル行って一生飲み歩いてる人とか。低学歴の人たちがいわゆる勝ち組になりたいと思ったら、そういうカメとウサギに出てくるウサギみたいな人を横目に努力しなければなりません。例えばバイトでお金を貯めて起業してみるだとか、株式投資の勉強をしまくって投資の世界で勝つ旨味を味わってみるとか。。案外こういうのって、リスク回避志向的な傾向が強い高学歴の人は苦手な場合が多いのです。だから、高学歴な学校へ行くという実績を超えるような実績を残すことができれば、低学歴だとしても花を開くことができます。

 

 

・努力しない低学歴は僻むな

大した努力もしなかった結果無名の大学へ行き、自分には才能がないのだと思いながら遊び呆けている人も世の中にはいます。別に、生きていければそれでいいと言うのならそれで全く構わないのですが、これで「高学歴がよかったなー」とか僻むのはどうかと思いますね。そもそも高学歴の人とはスタートラインが違うのだから、何の努力もせずにその人たちと対等に走ろうとするのは一番虫唾が走ります。

 

 

・高学歴の方が環境に恵まれている

この側面も、ものすごく大きなアドバンテージになります。ハイスペックな学校にはやっぱりハイスペックな人間が多くいるため、何かしら多くの刺激を周囲の友達とかから受けることができたりします。いい人脈もできやすいかもしれないし、何より意識が高い人たちと関わることで自分も何かしらのアクションを起こしやすくなるからです。残念ながら、この面についていえば学校のレベルよってかなり差が出てしまっているでしょう。

 

ただ、低学歴だったとしても、上述のように何かしらの評価に値する実績を残している人は注目されやすかったりする可能性もあります。例えば高卒だけど起業して成功したって人は、それだけで世間からの注目を浴びるスピードが速まり、結果的に高学歴の人より早く成功する可能性だってありますよね。

 

 

・学歴はスタートラインを決める基準にすぎない

人生というレースがあったら、やっぱり高学歴の人間についてはそうでない人と比べてスタートラインがゴールに近くにあります。もちろん、ゴール近くに設定されたスタートラインから全然動かずに終わる人もいますが、普通に走り出す高学歴な人間に勝とうと思ったら、以下の2つを実行することが重要です。

 

①自分より学歴がいい人間より努力する

②頭を使って工夫する癖をつける

 

 

学歴がないのにこの2つとも実行しないと、成功したりいわゆる勝ち組になるのは難しいかもしれません。スタートラインの差を埋める努力、工夫が必要ということですね。そもそも勝ち組になろうなんて求めてない場合は全く問題ありませんが。

 

 

・とはいえ、学歴は結構人生を左右する

学歴は人生のスタートラインを決める基準にすぎないから、低学歴も努力と工夫次第で高学歴にも勝てるといいました。とはいえ、やっぱりこのスタートラインって結構でかいですよね。例えば起業するにしても、資金調達の時に高学歴だと銀行などからの信頼も得やすかったりするそうですし、就活時もフィルターをくぐり抜けてしまう可能性があります。

こう考えると、スタートラインの差を埋める努力や工夫をしないといけなくなる時点で、すでに人生を左右されることになる。結論、学歴は結構人生を左右するということになります。特に、ハイスペックサラリーマン志望の方には。

将来経済的に豊かになりたいと思うならば、学生の数年間必死に努力して高学歴を積みにいく方がやっぱり賢いのかもしれませんね。まあこれについては、AIが台頭してきたら変わるかもしれませんが。皆さんはどのように考えるでしょうか?

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございます。