投資、消費、浪費
「将来、金持ちになりたい?」
こう聞くと、控えめで他人の目線を気にする日本人は、なりたいと言ったら性格悪いと思われそうとか考えて
「俺は金持ちなんかならんくていい。社会貢献できる人間になれればいい。」
みたいなことを言うことが多いと思います。
実際、「なりたい」と即答する人って意外といなかったりするんです。
本心ではほとんどの人が金持ちになりたいと思っているにも関わらず。
自分も、昔は金持ちなんてならなくていいって言っていました。
心の中ではなりたいと思っているのに。
社会貢献とか感謝とかのワードを使って自分に言い訳をしていたんです。
でも、ある本との出会いがきっかけで、考え方が180度変わりました。
金持ちになったら、自分の自由な時間が増えてプライベートを充実させられるし、そのお金を使ってもっと大きな規模で社会貢献できる。
そう考えると、金持ちを目指さない理由はない。
先日、先輩と飲んでいたとき、ある先輩がこのように言いました。
「年収900万円があれば幸せ。その以上金持ちになろうなんて思わない。金なんて、後からついてくるもんだよ。」
確かに、年収900万円は世間一般からすると高所得者に分類されるのかもしれません。
しかし、自分のやりたいことを好きなときに好きなだけできるかと言うと、これはかなり難しくなります。
家庭を持っていると余計に。
しかもこの言葉、どこか諦めが入ってると思うんですよね。
でも、諦めてると思われたらかっこ悪いから、自分を美化しようとする。
金は後からついてくる、とか言う人ほど、自分が将来にわたって成長し続けると思っていない人が多いと思います。
じゃあ、ホリエモンとかが遊びを仕事にしろって言ってるのはどうなんだ、とか思う人がいるかもしれません。
でもね、よく考えてください。
自分の好きな遊びをしながお金を儲ける方法を彼らは熟知しているのです。
自分の好きな分野で起業している人だって、自分の会社が赤字たれながしでもいいから経営したいと思っている人なんて、はっきり言っていません。
そういう人たちはみんな、遊びながら利益を追求することが上手いし、そのシステムを作るために大概物凄い努力をしている。
それを、そうやって成功した人の「遊べ」とかいう言葉面だけ捉えて、好きなことをやったら金持ちになれるとか錯覚したり、自分の今の収入に満足したりするようなことになります。
僕は今、自分のやっている仕事は楽しいし、しんどいときもあるけど、やりがいを物凄く感じています。
周りに負けたくないと思うし、社内で頭角を表したいと思っている。
20代はスポンジのようにいろんなことを吸収しまって、ぶっ倒れそうになるくらい働きたいと思っている。
だけどずっとその生活をずっと続けようとは思っていません。
プライベートの多くの時間を犠牲にしながら朝から夜遅くまで働いて、もらえる収入は年間1,000万円前後。
一度きりしかない人生を他人のために捧げまくって終えるのなんて絶対嫌やし、自分の力で稼いだ金で、いろんな人に恩返しをしていきたい。
だから、自分は今から種まき、つまり自己投資をしっかりしていくことを考えています。
「わずかな収入を生産性のない遊びとか付き合いで使い果たし、次の給料日を心待ちにして、入ったらまたすぐに使い果たす。」
こんな生活を繰り返してて、将来豊かになんかなれるわけがない。
完全にラットレースに巻き込まれることになってしまう。
ラットレースから抜け出して自由になるためには、少し投資、消費、浪費のバランスを考えないといけないと思うのです。
消費や浪費にずーーーっと金と時間をかけて、一番大切な自分に対する投資には全く金も時間もかけなていない。
そんな生活が続けば、一生他人のために働いて、毎月の請求にびびりながらローンを何十年も払い続ける、こんな生活になってしまいます。
誤解されては困るのですが、別に飲みとか遊びを否定してるわけでは全くないです。
飲みとか遊びがリフレッシュになってまた仕事とか自分への投資を頑張れたり、魅力的な人と食事をしたりするのなら、その飲みや遊びは投資になるためどんどんやればいいと思います。
僕が言いたいのは、行きたくもないし行く意味もあまりない飲み会とか遊びに行くのを極力やめた方がいいってことです。
付き合いが悪いとか思われるかもしれませんが、そこは自分の成長のためと割り切るしかありません。
周りの人がどう思ってるやろうとか気にして、自分の貴重な投資の時間を削ってしまうのは絶対だめです。
そんなんで将来成功するなんてもう間違いなく無理です。
もちろん、自己投資を頑張ったとしても、将来成功するかどうかなんてわかりません。
ただ、「思考は現実化する」んです。
将来なりたい自分をイメージしながら、自己投資を怠らないようにすれば、そのなりたい自分になれるんです。
だから、日々の仕事も自分への投資と考えましょう。
そしたら、今までたった一つの側面から見てやっていたひとつひとつの作業も、いろんな側面から見て行うことができるようになります。
一石二鳥ですよね。
そして、いつまでも自分の成長を追求する。
少なくとも60歳になるまでに現状に満足した時点で、その人はもう死んだも同然と言っていいと思います。
最後に、僕の好きなクオーツで終わります。
「First they ignore you, then they laugh at you, then they fight you, then you win」